こんにちは!フルクラウド担当の長谷川です。
引き続き、飲食店の創業融資について解説するコラムシリーズです!
前々回は事業計画書のダメな事例・良い事例、前回は事業計画書の各項目の記入ポイントについてお話しをさせて頂きました。
今回は面談時のポイントとして、準備して頂くことについて解説します。
大前提、面談は必ず実施される
日本政策金融公庫の創業融資を申し込んだあとは、いよいよ面談です。
この面談は、あなたの事業に対する熱意や計画性を伝える大事な場面であり、どんな事情があっても、基本的に“必ず実施される”という点をまず押さえておきましょう。
過去にはコロナ禍などで対面の難しい時期もありましたが、それでも面談自体が省略されることはなく、オンラインや電話など別の形で調整されるケースがほとんどでした。
ですので、面談は「あるもの」として心づもりをして、しっかり準備を進めておくことが大切です。
必要書類の準備
面談当日に必ず必要となる書類は「本人確認書類」「通帳原本」の二つです。
いざ面談という時に手元にない、忘れてしまったということになれば、面談自体が後日に変更となる恐れもあります。
面談日時が決まったら、用意する必要書類を確認しておきましょう。
上記二つ以外にも書類が必要になる可能性もあります。
面談時に持参するように求められることがある書類
面談当日に持参する必要がある書類については、日本政策金融公庫から届く郵送物に記載されています。
面談日から2週間前を目安に届きますので、来たら必ず早めに確認して書類を準備しておきましょう。
- 代表者の本人確認書類
運転免許証、マイナンバーカード、パスポート等をご用意してください。
※原本が必要になります。 - 預金通帳
紙のお通帳ですと原本、ネットバンキングですとスマホやパソコンをご用意して頂き確認できる様にしてください。
※基本的には6カ月分以上の明細が記帳されているもの - 勤務時の源泉徴収票もしくは確定申告書
直近2年分をご用意して頂くことが多いのかと思います。 - 借入金の返済予定表
車や住宅ローンなどをされている場合はご用意してください。 - 創業計画書
日本政策金融公庫で融資を申し込む場合は日本政策金融公庫専用の計画書に記載する必要があります。
ご記入方法は下記の記事に記載させて頂きましたので宜しければ見て頂ければと思います。
【URL】
(前回までのコラムもぜひ参考にしてみてください!) - 資格証明書
業種によっては営業許可証や資格証をご用意して頂く場合があります。
飲食店なら、調理師免許や食品衛生管理者証などでしょうか。 - 見積書
設備資金を借りる場合は見積書の提出が求められます。
※不動産を賃貸して事業を行う場合はそちらの物件の説明書(賃貸借契約書など)が必要になります。 - その他
飲食店の場合はメニュー表、物販をされる場合はその商品を持参すると日本政策金融公庫の方にお話しがやりやすくなるかと思います。
また、売上が確定されているのであれば請求書等もご用意して頂ければと思います。
当日の服装
日本政策金融公庫の面談には、スーツ着用などの明確なドレスコードはありません。
ただ、「何でもOK」というわけではなく、ある程度のマナーを意識しておくと安心です。
おすすめなのは、ビジネススーツかオフィスカジュアルです。どちらも「きちんと感」や「清潔感」が伝わるので、相手に好印象を持ってもらいやすくなります。
服装に迷ったときは、スーツが無難です。誠実で落ち着いた印象を与えやすいので、特に「初めての面談で不安…」という方にはおすすめです。
一方で、スーツまではちょっと堅いかな?という場面では、オフィスカジュアルでも問題ありません。シャツやジャケットなど、TPOに合った落ち着いたスタイルであれば大丈夫です。
また、職場からそのまま面談に向かう方もいるのではと思います。
作業着での仕事だったり、服が汚れていたり、私服勤務の会社だったりする場合は、途中で着替えることも検討してみてください。
無理のない範囲で、できるだけ「清潔感があって感じのよい服装」を意識できれば十分です。
服装もまた、あなたの“本気度”や“信頼感”を伝える一つの手段です。
気合を入れすぎる必要はありませんが、「この人になら安心して貸せそう」と思ってもらえるよう、身だしなみは丁寧に整えておきましょう。
まとめ
日本政策金融公庫の面談は、形式的な手続きではなく、「この人に融資して大丈夫か?」を判断する大切な機会です。
だからこそ、書類の準備だけでなく、服装や受け答えの準備も含めて、“誠実さ”や“本気度”を伝える場だと意識して臨むことが大切です。
とはいえ、必要なことを一つずつ丁寧に進めていけば、特別に難しいものではありません。
- 本人確認書類や通帳など、必要書類は事前に確認して揃えておく
- 創業計画書の内容を自分の言葉で説明できるようにしておく
- 服装は「きちんとした印象」が伝わるスタイルを意識する
この3つを意識しておくだけでも、面談の印象はグッと良くなります。
「どこまで準備すればいいのか不安…」という方も、焦らず丁寧に進めていけば大丈夫です。
不安な場合は、創業支援に強い専門家に相談するのも一つの選択肢です。あなたの創業の第一歩がスムーズに進むよう、応援しています!
次回は面談時に想定される質問内容についてお話しをさせて頂きます。
それではまた。