「決算費用はできるだけ抑えたい。でも、内容が不安になるほど安いのも困る。」
決算を税理士に依頼する際、多くの経営者がこうしたジレンマを抱えています。
実は、決算費用を抑える方法は「とにかく安い税理士を探す」ことだけではありません。
やり方次第で、品質を落とさずに“結果的に安くする”ことは十分可能です。
本記事では、最安値を追わずに、費用対効果の高い形で決算を依頼するための考え方と具体策を解説します。
決算費用を抑えるための基本的な考え方
まず押さえておきたいのは、決算費用は「作業量」によって決まるという点です。
税理士の報酬は、決算書や申告書そのものの価格ではなく、そこに至るまでの作業時間・確認工数に対して発生しています。
つまり、
- 税理士の作業を減らせば、費用は下げやすい
- 逆に、資料が整理されていなければ、どんな税理士でも高くなりやすい
この前提を理解することが、賢く費用を抑える第一歩です。
決算費用を抑える3つの具体的な方法
自社でできる部分を切り分ける
決算業務の中には、必ずしも税理士でなくても対応できる作業があります。
たとえば、日々の記帳や領収書の整理、請求書データの保存などです。
これらをすべて税理士に任せると、その分の作業時間が報酬に反映されます。
一方で、記帳は自社で行って税理士にはチェックと決算・申告に専念してもらう、といった役割分担をすれば、専門性はしっかり確保しながら決算費用を抑えることができます。
クラウド会計を活用する
freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトを活用すると、データの受け渡しや確認がスムーズになり、税理士側の工数を減らすことができます。
紙資料のやり取りや、Excelでの再入力が不要になるため、結果として決算作業全体が効率化され、費用にも反映されやすくなります。
また、リアルタイムでデータを共有できるため、
「決算直前にまとめて修正が発生し、その分追加料金も発生した」
といったトラブルも防ぎやすくなります。
繁忙期を避けて早めに相談する
決算・申告が集中する時期は、税理士側の作業負荷も高くなります。
そのため、直前依頼や短納期対応は、追加料金が発生しやすい傾向があります。
一方で、
- 決算前から相談している
- 余裕をもってスケジュールを組めている
こうしたケースでは、柔軟な料金設定や作業分担の提案を受けられることも少なくありません。
「安く依頼したい」ときに注意すべきポイント
費用を抑えたいあまり、「とにかく安い見積もり」に飛びつくのは要注意です。
極端に安い場合、
「対応範囲が決算書作成のみだった」
「消費税申告や税務相談が別料金と言われた」
「税務署からの問い合わせ対応が契約外で困ってしまった」
といった最低限のサービスだったというケースもあります。
また、担当者が頻繁に変わる、経験の浅いスタッフが中心になるなど、
価格の安さと引き換えにサポートの質が下がる可能性も否定できません。
「安い=得」とは限らない点は、必ず意識しておきましょう。
費用を抑えつつ、安心して依頼するためのコツ
決算費用を賢く抑えるために重要なのは、
削るべきは“無駄な作業”、削ってはいけないのは“安心と品質”です。
そのために、
- 見積もり時に「自社で対応できる部分」を相談する
- 年間スケジュールを前提に、決算だけでなく全体像で話をする
- 不明点を気軽に聞ける関係性かどうかを確認する
こうした視点を持つことで、費用と安心感のバランスが取れた依頼がしやすくなります。
まとめ:最安値よりも「結果的に安い」選択を
決算を安く依頼することと、決算の質を落とすことはイコールではありません。
やり方次第で、品質を保ったまま、無駄なコストだけを減らすことは可能です。
「とにかく最安値を探す」のではなく、
「どうすれば無理なく、納得できる形で費用を抑えられるか」
という視点で税理士に相談してみることをおすすめします。
見積もりや進め方に不安がある場合は、一度、決算の進め方そのものを含めて相談してみるのも有効です。
なお、当事務所では【年商2,000万円以上の法人向け】に、申告期限まで時間がない方にも対応できる駆け込み決算サービスをご用意しています。
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