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【3月決算】4月入社の新入社員のための諸々の経費はいつ計上する?

4月になると新入社員がいっぱい!弊社にもピカピカのスーツを着た新入社員が飛び込み営業にやってきました!いつもだったら冷たくあしらってしまうのですが、新入社員となるとちょっと優しくしてしまいました(笑)

「大変なことも多いと思うけど、新卒のみんな!がんばれ!仕事って楽しいぞ!」と声を大にして言いたい。

さて、話しは戻して、そのような新入社員のために会社はいろんな準備をすると思います。弊社ではパソコン関係、スリッパ、文房具など…
もっと大きいものでは、机や椅子等を準備した年もありました。
他にも4月には外部・内部でいろんな研修も用意しています。

これが仮に3月決算の会社だった場合、実は3月の時点では経費にはならないとご存知でしょうか?

経費とは

まず、経費の定義を確認しましょう。

経費とは

事業所得不動産所得および雑所得の金額を計算する上で、必要経費に算入できる金額は、次の金額です。

(1)総収入金額に対応する売上原価その他その総収入金額を得るために直接要した費用の額

(2)その年に生じた販売費、一般管理費その他業務上の費用の額

国税庁 No.2210 やさしい必要経費の知識

ここで重要なのは「(2)その年に生じた販売費、一般管理費その他業務上の費用の額」とありまして、

「その年に生じた

が今回のポイントになります。

費用計上のルール『売上と経費は一体』

税理士事務所には毎日色々なお問い合わせが来ます。

「医者に言われてスポーツジムに通い始めたからこれを経費にしたい」
「ペットが居ると仕事のやる気アップするから経費だ」

などなど、色んな経費の主張をされる方がいらっしゃいます。
お気持ちはわかりますが、実は経費には定義がきちんとあります。

  • 直接性
  • 必要性
  • 客観性
  • 収益性

この4点が論点になります。

直接性

直接性は、事業と直接関係あるものであること!ということです。
スポーツジムも、サッカー選手ならば、直接関係あるので認められます。
ペットショップならば、ペットがいないと仕事にならないのでペットの仕入れは経費です。
ですが、「自宅にペットがいると癒やされて、結果的に売上が上がる」というのは直接関係ないので経費にはなりません。

必要性

必要性について。
仕事をする上で、これは必要なものだよね?と言えるものではないと経費にはなりません。
例えば、システムエンジニアの人だったら、パソコンやマウス、サブモニター等は誰が見ても「それがないと仕事にならないよね?効率下がるよね?」と言えることですが、「大好きなアニメキャラのポスター」は必要性はないと言えます。

客観性

客観性について。
客観性は直接性、必要性は客観的に見て認められるものでなければならない…ということです。
例えば、フリーランスの人が「仕事で自動車に乗るからガソリン代は経費!」と言っても、客観的に見たら「でも仕事以外でも乗れるよね?」となります。

ですので、客観的に見ても「この分は、誰が見ても経費!」と主張出来るようにしておくことが大事です。
【仕事で乗ったときはどこからどこまで乗ったか、何時間・何km走ったのか。この車の平均的な燃費は◯L/kmだから、ガソリン代のうち、◯◯円は経費にしてOK!】
と、誰が見ても異論がないようにしておくことが大事です。
(ただし、50%以上は認められません。50%以上を超える場合は仕事用として完全に区別出来るように2つ用意しましょう)

収益性

そして、最後に収益性
費用は収益を得るための支出を示しますので、一定期間の収益と費用は必ず対応する必要があります。つまり、【経費には必ず収益がワンセット!】というルールがあります。

冒頭の3月決算の会社が4月の新入社員のために用意したものたちはどうなる?

新入社員のための準備は、新品のパソコンや文房具などの用意から、新入社員向けのマナー研修などの業務に必要な知識を得る研修の契約などまで、幅広く行われます。
4月入社の多くは4月1日に入社することになるでしょうから、その準備は3月中にされることと思います。

そうして準備されたパソコンなどは、新入社員が使うまでは業務のために使われず、未使用のまま4月を迎えることが多いと思います。
その場合は「貯蔵品」という扱いになります。
また研修についても、「役務の提供」を受けていないので、当期中の費用ではなく「前払費用」となります。

【まとめ】経費って意外と奥が深い!

請求書が届いたら「はいはい、費用に計上しておきまっせ~」としたくなるかと思いますが、その目的のものが活躍するのがいつか…によって費用に出来るタイミングが異なります。

意外と間違えやすいポイントで、税務調査などで見つかると利益操作や脱税、申告漏れ等々の疑惑に繋がります。
うっかり間違えて面倒事にならぬよう、お気をつけください。

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