皆さんこんにちは。
今日も元気な税理士法人YFPクレア。とある監査担当者が税理士に質問していました。
接待のレシートにお子様ランチが入ってるんですけど、これって……
あらら~大変。でも、こういうことは実に多いんですよね。
で、税務調査でスパーンとされます。スパーンと!
では詳細をお話しましょう。
「お子様メニュー」は税務調査官の目が光るポイント!
税務調査では接待交際費はかなりの注目ポイント。何人なのか、相手は誰なのか、金額は適正なのか……見るべき部分も確認する事項もたっぷりです。
その接待交際費のレシートの中に、お子様向けのメニューが含まれていたら否認される可能性が高まります。
サラリーマンでも、よっぽどの事態でなければ子どもを連れて仕事はしないはずだから、子どもがいるということはプライベートだよね、と判断される為です。
それだけでは済まず、その1枚を見つけた調査官は
あ~この人はこういうことしちゃう人なのね。
ってことは叩けばホコリが出るだろうなぁ。追徴課税に延滞税も取れるかも、ラッキー!
と、考えます。
つまりもっともっと細かくチェックされるようになる、ということです。
そうなると、出張の行き先もチェック。
議事録はありますか?何したんですか?どこの取引先ですか?誰と会いましたか?どの売上に繋がりますか?え?全部ない?それって旅行ですね?
……と、次々に否認の連鎖が始まります。
1枚のレシートをきっかけに次々と見つかる怪しいレシートたち。
税務調査官による無双は止まりません。
プライベートの出費を事業の経費にしようとする人は多いです。
が、それは一事が万事。1枚あれば10枚はある…と言わんばかりに調査を受けることになります。
行政書士や司法書士など士業で増えている税務調査
今までは税務調査は法人や個人を問わず、「これ」という特定の業種が多かったイメージですが、今は元から入られやすいとされている弁護士以外の士業事務所に入ることも増えています。
無申告者が多いというのもありますが、税務署のチェック機能のシステム化が進んだのも原因の一つです。
同じ規模、同じ内容の事業者と比べて、異常値があると税務調査に入られやすい傾向があります。
それほど水道や電気を使う事業内容でもないのに、水道光熱費が異常に高い…とか、接待交際費が異常なほど高い…などなどです。
デジタル化が進んだからこその、ムダな税務調査を行われなくなってきた風潮はいい流れと言えます。
なにせ真面目にやってれば税務調査が来にくい社会になってきているということですから、税務署の人員も合理的に使え、悪事を働いている事業者にはお灸を据えられるということです。
税務のリスクは防ぐに限る
我々は士業事務所として、ほんのちょっとした「少しでも税金さげたいなぁ」という気持ちに魔が差してしまったときに正気に戻っていただくために、この話をさせていただいております。
そんなグレーで危ない方法をとらずとも、税務署が認める節税方法があります。
もちろん、弊社が推進するのはその税務署が認める方法のみです。
税務調査の対応は非常に疲れます。慣れていても疲れますし、時間も取られます。素直に言ってしまえば本業の邪魔でしかありません。入らないに越したことはないです。
ほんの1枚のレシートがきっかけで、大規模な税務調査につながる可能性があることを理解し、事前に対策を講じておくことが大切です。
税務署のシステム化によって、調査の基準もデータで明確化されているため、士業事務所もリスクにさらされています。
今後も正しい経費処理と税務知識のアップデートを心がけましょう。