皆さん、通帳って持っていますか?
かつては「通帳の記帳」という趣味があった私も、今ではメガバンクもネットバンクも通帳がなくなってスマホで残高や取引記録を確認するようになりました。
ですが、皆さん、なんで通帳を無くす動きになっているのか、ご存知でしょうか?
一つはネットバンキングの利便性。振込をするのにしても、自宅でスマホからポチポチと…はい、これで完了!と、できるネットバンキングの便利さを一度知ってしまうともう二度と、銀行に行って、長い列に並んで振込…という作業がとんでもなく非効率に感じしてしまいます。
他にもネットバンキングを使えることで、クラウド会計との連携や同期もでき、銀行取引の取引は全自動になった!という会社も存在します。とても便利;通帳の時代はコピーしたものを弊社に送って頂いて、弊社で記帳代行…とかもやっていたのですが、もともとの印字が薄くて読めない…ということもあったなぁとかふと思い出します。昨今ではほとんどのお客様がクラウド会計と同期して頂けたり、PDFで頂けたり…が増えたので、そういうことも減ったなぁと感じております。
もう一つの理由が通帳1つに係る印紙税。
紙の通帳は印紙税法で1口座あたり毎年200円の税金が係るんです!
なんと、銀行業界全体だと毎年約700億円前後が納められてるそう…(とはいえ、ネットバンキング化も進んで微減傾向)印紙収入自体は1兆420億円。そのうち700億円は通帳か…と思うとすごいですよね。
今は通帳を有料化する銀行も増えてきて、有料の通帳を持つか、電子で見れるだけにするか…の選択を迫られることがあります。三井住友銀行だと年間550円だそうです。
18歳未満と75歳以上、非居住者は対象外だそうですが、スマホやPCが使える世代は有料化されています。
一方で、紙の通帳以外…つまりウェブ通帳、電子通帳には印紙税はかかりません。
更に、信用金庫、信用組合、農業協同組合などの金融機関の通帳にも印紙税はかかりません。
金利が上がってきたとはいえ、まだまだ低金利のメガバンク。
経営が厳しいのでしょうね…
今まで当たり前に使っていた通帳。
これで200円分の利子が通帳の印紙税で消えていたのか…と思うと「あれ?」って思ったんですよね。利子にも税金が20%係るのに、更に通帳でも税金取られていたわけです。
最近では、契約書も電子、通帳も電子…となりがちで、税収が減るからほかで増税…とか言い出さないよね…とちょっと不安に思いながら、閉めさせて頂きます。