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外注報酬の源泉徴収、Web開発会社として知っておくべきポイント

こんにちは!フルクラウド担当の長谷川です。

今回は、Web開発会社や制作会社がフリーランスや外注先に報酬を支払う際に気をつけるべき「源泉徴収」についてご紹介します。多くの会社が「給与所得」の源泉徴収には慣れていると思いますが、「外注報酬」に対する源泉徴収については意外と理解されていないことが多いです。

源泉徴収とは?

源泉徴収は、支払う側が、報酬の一部を所得税としてあらかじめ差し引き、その税金を税務署に納付する仕組みです。特に外注先に支払う「外注報酬」にも源泉徴収が必要な場合があるので、支払い時には注意が必要です。

源泉徴収は以下の3つに大きく分かれます。

  1. 給与所得
  2. 外注等の報酬
  3. その他の所得(利子や年金など)

給与所得については馴染みがあるかもしれませんが、外注報酬についても同様に所得税を源泉徴収する義務があります。これを適切に処理しないと、後に税務上のリスクが生じる可能性がありますので、しっかり確認しましょう。

外注報酬に対する源泉徴収の義務

Web開発会社や制作会社がフリーランスや個人事業主に報酬を支払う場合、特定の業種に対しては 10.21% の所得税を源泉徴収し、税務署に納付する義務があります。
これは、所得税法で定められた職業に該当する場合に適用されます。

源泉徴収が必要な職業の例としては、以下のようなものがあります

  • ライターへの原稿料
  • デザイナーへの報酬
  • エンジニアやプログラマーへの外注費
  • モデルやナレーター、出演者への出演料

支払う報酬がこれらの職業に該当する場合、必ず源泉徴収を行ってください。
詳しい職業リストやルールについては下記のリンクを見てみてください。

国税庁公式HP「No.2792 源泉徴収が必要な報酬・料金等とは」

計算方法について

計算方法はとてもシンプルです。
例示をいくつか見てみましょう。

例:総額110,000円と記載した報酬を支払う場合

計算方法は110,000×10.21%=11,231円

※消費税の扱いに注意
ポイントとして、源泉徴収の対象は消費税を除いた報酬額です。
例えば、消費税が別途記載されている場合には、消費税を除いた金額に10.21%を掛けます。

例:原稿料100,000円、消費税10,000円と区別して記載されている場合

100,000×10.21%=10,210円

こちらは消費税が区別されているため以上。とてもシンプルです。

請求書に「税込み価格」と「税抜き価格」が明確に分けられているか確認し、正しく計算しましょう。

納税のタイミング

源泉徴収を行った場合、その金額を税務署に納付する期限があります。原則として、報酬を支払った翌月の10日までに税務署に納付する必要があります。

「納期の特例」で源泉徴収の納付を効率化

Web開発会社として、従業員に給与や賞与を支払う際には、「納期の特例」 という制度を利用することで、源泉徴収税額の納付手続きが年2回にまとめられることをご存知ですか?
通常、源泉徴収した所得税は翌月10日までに税務署に納付する義務がありますが、この「納期の特例」を利用すれば、1~6月分を7月10日、7~12月分を翌年1月20日 にまとめて納付することが可能です。
これにより、毎月の納税手続きの負担が大幅に軽減され、業務の効率化が図れます。

納期の特例の適用期間

  • 1~6月分の源泉徴収額:7月10日まで
  • 7~12月分の源泉徴収額:翌年1月20日まで

注意!外注報酬は対象外

しかし、フリーランスや外注先に支払う報酬には、この特例は適用されません
外注先への報酬に対して源泉徴収を行った場合は、毎月10日までに税務署に納付する義務があります。
特例が適用されるのは、あくまで従業員への給与や賞与など、そして弁護士や税理士への報酬に対する源泉所得税です。

外注先と従業員への支払いを混同せず、適切に源泉徴収の納税手続きを行いましょう。
もし納税のタイミングや手続きに不安がある場合は、税理士に相談することをお勧めします。

e-Taxで簡単に手続き

納期の特例を利用する場合も、通常の納税の場合も、e-Tax を利用することでオンラインでの納付手続きが可能です。
これにより、納付の際の書類作成や郵送の手間が省け、より効率的に対応できるでしょう。

参考サイト:国税庁公式HP「No.2798 弁護士や税理士等に支払う報酬・料金」

忘れてはいけない!外注報酬の源泉徴収の重要性

源泉徴収は、給与だけでなく外注報酬に対しても適用される場合があります。
これを適切に行わないと、税務署からの指摘を受ける可能性があります。

また、税務リスクを回避するためにも、しっかりとした税務処理を行い、クライアントや外注先との信頼関係を保つことが大切です。

まとめ

Web開発会社や制作会社がフリーランスに外注報酬を支払う際、源泉徴収が必要なケースが多々あります。
特に消費税の扱いに注意し、報酬の適切な計算を行い、納期を守って税務署に納付しましょう。

もし不安な点がある場合は、税理士に相談して正確な処理を行うことをお勧めします。
それではまた!

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